若いつもりでいたけど、気づいたら40歳超えてもう半ば。ちょっと前なら人生折り返し地点も過ぎたオヤジです。
加齢臭をまとったオヤジだけど、可愛い少年だった時代もあるのよ。かれこれ30年前、昭和の終わり頃はこんなオヤジでも10代の青春真っ只中。
ヤンキーとオタクしかいない茨城の田舎で元気に野山を走り回っていた。
今じゃすっかり東京の人(実際に住んでいるのは川崎ですが、茨城の県北からすると川崎も東京だから良し)ですが、僕の昭和のイメージは茨城、それも福島よりの県北。
そんな田舎に住んでいた少年も気づいたら、昭和、平成、令和と3つの時代を駆け抜けた中年オヤジになりました。
昭和を知っているオヤジの戯言だと思って付き合って頂戴。
夢に見た『21世紀』
忘れているかもしれないけど、2019年現在、世界は『21世紀』になってるよ。ビックリだよね?
21世紀には、クルマが空を飛んでいるし、リニアモーターカーを走っていて、さらにホバークラフトで水陸両用の乗り物が走っているなんて想像していたのに。と言うか、昔々、テレビのチャンネルをガチャガチャしてた頃、「21世紀はこうなる!」みたいな本に書いてあったもん。
21世紀になって生活はすごく便利になったよ。トイレで頑張ってお尻を拭かなくても「ウォシュレット」で洗えるし、トイレットペーパーの使用量も減ったしね。
今じゃ、小学生や中学生でもスマホを持っているし、電車に乗るにもスイカを持っていれば、切符を買わなくても良くなった。何でも便利。
でも、なんか違うんだよ。
中途半端な未来感
21世紀ってもっとワクワクするような未来感があったような気がしない? 少なくとも、僕はもっと未来的な感じを想像してた。
もちろん、いきなりドーンと未来になるんじゃなくて、徐々に未来に近づいていくのは分かるよ。でもさ、なんて言うか、昭和の続き感が半端ない。
もっとキラキラした未来を想像していた元・妄想小僧からすると物足りない。
平均寿命が延びた(医療の発展)り、生活が便利になった(IT技術の発展)りしても、想像していた未来と違う。
なんか、こんな話をすると技術の発展の恩恵を受けていないような感じを受けるかもしれないけど、技術の発展は素晴らしいと思うよ。でもさ、ワクワク感がない。
2000年のプレミアム感
若い人たちには分からないかもしれないけど、2000年のプレミアム感は凄かったんだよ。時代が変わるって感じた。これからは未来だ!!みたいな感覚。
僕は、1990年代後半に高校、大学、大学院と多感な学生時代を過ごしたんだけど、バブルもはじけ、就職も超氷河期なんて呼ばれるくらい、その頃は不景気だった。
でも、当時は「今は世紀末。2000年になったら明るい未来が待っている」なんて考えていたんだよ。
なんか、2000年代、21世紀は、もっと世の中がキラキラするだろうと期待してた。なんか、21世にになってから、ずっと不景気じゃん? 日本だけ、僕の周りだけなのかもしれないけど。。。
ノストラダムスの大予言
僕らの年代が子どものときは、1999年で世界が終わるなんて『ノストラダムスの大予言』が大流行。もちろん、純粋(単純)な少年は「父ちゃん、もうすぐ世界が終わるんだって」なんて話をしていた。
川口浩の探検隊や心霊番組を観ながら「もうすぐ世界が終わるんだ」なんてビビりながら生きていた頃が懐かしい。(僕のプライドのために話すと中学生になったときは、信じていなかったよ。小学生くらいまでは割とガチで信じてたけど)
僕たちは『ノストラダムスの大予言』を超えて生かされた(?)訳ですよ。週間マガジンでキバヤシさんも本当に地球は滅亡するなんて言ってたじゃん?
だから、21世紀はもっとキラキラしていないとダメなの。
21世紀の働き方
本当は40代半ばのオヤジからしたら平成が青春時代のはずなんだけど、あまり良い思い出がないのが平成。平成の始めに高校、大学で青春を謳歌して、楽しかったんだけど社会人になったと言うのがデカいかも。
話が飛ぶけど平成時代って、仕事のやり方も昭和を引きずっていたと言うか、根性、気合、努力みたいなところがあったじゃん?
平成の終わり、令和になってから『働き方改革』なんて騒いでいるけど、平成時代はブラックな環境がたくさんあった。でも、生きていくためには薄給でも働かないといけないし、環境が劣悪でも頑張らないといけなかった。
そんな会社社会だったけど、いきなり会社は「終身雇用はできない」とか「年金は減る」なんて頑張って登ってきたハシゴを外されるなんて、マジでついてない。
どうやって生きていくか
働き方改革なんてやっても、末端で働いているサラリーマンは、あまり変わらない。と言うか、会社社会(集団)から自己責任(個人)の時代になって、生き抜くのがつらくなるような気がする。
昭和、平成は会社が社員を守ってくれた時代だと思うんだけど、令和と言うか、最近は「何でも自己責任」みたいな流れになってきている。
「『働き方改革』で副業が解禁!!」なんて言っているけど、会社の給料は上げないから、自己責任で稼いでね。ってことでしょ? さらに、老後のために2,000万円が必要だから自分でどうにかしてね。なんてマジでツラい。
生きていくためには、どうしてもお金がいる。そのお金をどうやって稼ぐかを自分で考えないといけない。昭和や平成のオヤジたちは、サラリーマンになれば安泰って時代だったんだよ。
会社が終身雇用で定年まで面倒を見てくれるし、定年を迎えれば退職金もがっぽり、老後は年金生活。
大企業だと給料も良いし、退職金を多くもらえるって時代だから、僕らの親世代は、僕らに「良い大学に行って大企業に入ることが幸せ」なんて教育をしてきたんだよね。でも、その神話は崩壊している。。。
対策をしないと生きていけない
ちょっと「ヤバい流れじゃね?」って、気づいている人たちは新しい稼ぎ方を模索し始めている。僕も、そろそろ会社に頼らないでも「稼ぐ方法を見つけないと」とは思っている。思っているだけで何もしてないけど。。。
僕らの世代って「赤信号、みんなで渡れば怖くない」って横一線、みんなと一緒が一番良い。って教育を受けた年代。でも、今の流れからすると、みんなと一緒だと『共倒れ』の危険があると思う。
もちろん、会社も国も頑張って、共倒れしないようにすると思うよ。でも働く人口も減るし、景気も良くならないと、頑張ってもどうしようもなくなっちゃうような気がする。
現に倒産している会社も増えているし、後継者不足で倒産の危機の会社も、たくさんあるらしいじゃん。「うちの会社は大丈夫」なんて、楽観的に考えていると、痛いしっぺ返しを喰らうような気がするよ。
でも、実際に何すりゃ良いのかって誰も教えてくれないじゃん? 自分で考えろって言う、自己責任論。
子供たちの世代
僕らは「騙されたっ!」なんて思っていれば良い(良くはないけど)と思う。と言うのも、過渡期だから救いの手を伸ばしてくれるハズだよ。
きっと助けてくれる。
助けてくれると良いな。
お願い!! 助けて!!
僕らの親世代はさ、今考えると間違っていたけど「良い大学に行って大企業に入るのが幸せ」って目標を立ててくれた(僕は無視し続けたけど)。人間、目標があれば頑張れるのよ。
こんな適当に生きている僕でも、頑張って受験戦争を勝ち残り(1年間浪人したけど)それなりの大学に入って(遊んで)上場会社に就職して辞めて、中小企業に入って辞めて、違う業種の会社に入って(←今ここ)働いて稼いでいる。これって聞き流していた母ちゃんのアドバイスがあった訳ですよ。
そんで、自分の息子たちに「どうやって生きれば良いのか」って質問を受けるとなんて答えて良いか困る。
うちの長男が、来年高校受験なんだけど、良い高校(偏差値が高い高校)に行かせるべきか、大好きなサッカーができる環境がある高校に行かせるべきか、大学までエスカレーターで上がれる付属高校に行かせるか。なんてことも考えないといけない。
カッコ良く「自分の思った通りに生きなさい」なんて言っても、やっぱり子供の将来についても悩むよ。マジでみんな、どうしているのか知りたい。
このまま、自己責任、個人の時代になると僕からアドバイスできることは、ほとんどない。だって経験したことないんだもん。僕の場合は、周りの人たちに支えられ、助けられ、たまに怒られ生きてきた。
自己責任なんて言われて、ヒトとの繋がりがなくなっちゃうと寂しくて部屋の隅っこで頭抱えて震えちゃうよ(涙)
昭和の少年からみた21世紀
便利になって凄いと思うけど、昭和時代の方が悩みが少なかったと思う。うちの親父なんて、酒飲んでテレビでジャイアンツ戦観て、休みの日はゴルフに行くなんて、全然、悩みがない感じだったし、(悩んでいたのかも知れないけど)世間がのんびりしていた気がする。
平成が終わって令和になって、何となく忙しなく感じるのは、茨城の田舎から出て東京で生きているからじゃなくて、時代の流れが速くなったのと、先行き不透明感が半端ないからだと思う。
技術が発展して便利にはなったけど、みんな生き急いでいる感が強いよね。仕事に追われ、生活も豊かにならないし、夜道を歩いているだけで前を歩いてる女性に逃げられる世の中じゃ、面白くない。
まあ、21世紀も始まったばかりだから、これから良くなるよ。
良くなるように頑張るよ(自己責任でね)
そんじゃ、またね。
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